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【潮5月号の読みどころ】特別企画ほかオススメ記事

『潮』2023年5月号(4月5日発売)のおすすめ記事を読みどころとともにご紹介します。

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AIがどんなに発達しても、よくも悪くも人間は変わらない
(P.32~)
東 浩紀(批評家、作家)

◆AIが生成する文章に自我を読み取ってしまうのは、何かと「人間らしさ」を見出してしまう人間側の「錯覚」に要因がある。
◆AIは産業に対して巨大なインパクトを与えていくが、どんなに発達しても人間の本質にかかわる問題を解決することはできない。
◆人間の抱える問題に向き合い、対策を練っていくためには、「人間の歴史」に学ぶという地道で古臭いやり方しかない。

 

【特集】今日から始める防犯対策
窃盗犯が侵入しにくい家づくりのコツ(P.60~)
濱田宏彰(セコムIS研究所リスクマネジメントグループ研究員)

◆住宅に侵入して物品を盗む「侵入盗」については、在宅中もきちんと戸締まりをすることでかなり防げる可能性がある。
◆防犯力を高めるポイントは「侵入の手間がかかること」と「逃げづらいこと」。玄関や窓の鍵を増やし、周囲からの見通しをよくするとよい。

 

離れて暮らす親の安全を見守る最新ツール(P.66~)
工藤広伸(介護作家、ブロガー)

◆高齢者世帯の特殊詐欺対策としては、固定電話をつねに留守番電話にしておいたり、特殊詐欺防止機能つきの電話機に替えたりすることが重要。
◆高齢親の安全対策には「見守りカメラ」がおすすめ。スマホからリアルタイム・録画で家の状況をチェックでき、健康確認や防犯対策に有効。

 

人間探訪(P.72~)
加藤登紀子(シンガーソングライター)

◆加藤氏の代表曲「百万本のバラ」は、もともとラトビアの子守唄で、芸術が弾圧されていたソ連でも新たな歌詞で歌われて大ヒットしていた。
◆この曲について加藤氏は「ソ連末期のさまざまな国の人々の祈り、願い、叫びが込められているんです」と語る。
◆ステージだけでなく各国の公園やスラム街で人々と歌ってきた加藤氏は、歌は国境を越えて人と人の心を結びつけると確信している。

 

いのちの語らい――北條民雄のやむにやまれぬ思い(P.80~)
若松英輔(批評家・随筆家) & 中江有里(俳優・作家・歌手)

◆ハンセン病に罹り、『いのちの初夜』などを執筆した夭折(ようせつ)の作家・北條民雄。彼の作品を中江氏は三十代に、若松氏は大学生の時に読んだという。
◆北條は病によって20代にして自らの死を直視せざるを得なかった。だからこそ北條の言葉は、いのちから発せられていのちに届く。
◆北條作品は「ハンセン病文学」といった言葉で括られるものではない。文学は「形あるものからはみ出していくものなんだ」という認識が必要。