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【潮7月号の読みどころ】特別企画ほかオススメ記事

『潮』2023年7月号(6月5日発売)のオススメ記事を、読みどころとともにご紹介いたします。

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【特別企画】民主主義は青息吐息

「世界のために何ができるか」――その感覚が社会を動かすP.32~)
大澤真幸(社会学者)

◆昨夏の安倍元首相銃撃事件と今春の岸田首相襲撃事件は、有力政治家を狙ったという点で重大だが、民主主義を毀損するほどの政治的な意味はなかった。
◆黄色いベスト運動が起きたフランスと比べると、個人的な痛みを政治的な運動に転換していくことができない日本の民主主義には深刻な問題がある。
◆日本の民主主義を機能させるには、「世界のために」自分は何ができるのかを問うことだ。アジアの安全保障のあり方はその問いの良き題材になる。

「論破文化」と歴史修正主義に共通する落とし穴P.52~)
倉橋耕平(創価大学文学部准教授)

◆昨今の日本のネットメディアを考える上で大きなポイントは、ネットユーザーの高齢化。特に男性が多い点に着目する必要がある。
◆論破したがる人と歴史修正主義者はともに、科学的な事実や研究と個人の見解や俗説とを「等価」として扱い議論したがる。
◆議論への関心が高まっていることはポジティブに受け止めた上で、議論する意味を俯瞰して考えることも大切ではないだろうか。

【特集】少子化ニッポンの黄昏

保守的な家族観から「子どもは社会で育てる」発想への転換をP.62~)
広井多鶴子(実践女子大学人間社会学部教授)

◆子どもの扶養に関する児童手当は、他の社会保障と比べて軽視されてきた。その背景には、家族の扶養責任を重視し、次世代育成の社会的責任を軽視する家族主義的な考え方がある。
◆1980年代以降には、家族主義的な考え方に基づいて子どもの教育と福祉が切り詰められた。政治家だけでなく、マスメディアも児童手当に冷ややかであった。
◆長い間、児童手当に所得制限を設けてきたことのツケは大きい。大切なのは、所得制限を外した児童手当を導入することで、「子育ては社会全体で行う」という意識と責任をもつことである。

【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座
高齢者こそ、「肉」や「ラーメン」を楽しむべし!P.86~)
和田秀樹(精神科医)

◆現代医学では長年、「血糖値やコレステロールを下げなさい」という「引き算」の健康法が推奨されてきた。しかし、高齢者はむしろ「積極的に栄養をとり、外出する」という「足し算」の健康法のほうが望ましい。
◆栄養学の観点から見れば、タンパク質やコレステロールを摂取するためには「肉」をしっかりと食べてもらいたい。「コンビニ弁当」や「ラーメン」は食材の種類が多く、世間で言われるよりもずっと栄養バランスが良い。
◆コロナ禍が終息しつつあるいま、高齢者には「ランチを外食する」ことが重要。毎日違った種類の食材が食べられ、散歩にもなり、気分転換もできる。単身でも夫婦でも、それぞれランチをすればリフレッシュにもなろう。


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