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池田先生は、私の進む道のりを示してくれる光であり、灯台です

ブラジルの世界的な音楽家であり、ピアニストのアマラウ・ビエイラさん。
氏のピアノリサイタルが、2024年5月から6月にかけて全国11の都市で行われた。
民音創立者の池田大作先生を人生の師と熱く語る、ビエイラさんの思い出の数々とは――。
(月刊『パンプキン』9月号より転載。取材・文=鳥飼新市 撮影=雨宮薫)

私たち一人ひとりの日々の努力、今日よりも明日はもう少しいい生き方をしようという、小さな一歩を踏み出すことで、よりよい世界へと変えていくことができるのです。
「人間革命~音楽的印象と心情~」の演奏はこちらから視聴できます
 

 

今も先生は進む道を照らしてくださっています

 私のジャパン・ツアー30周年を記念したピアノリサイタルの全国公演が無事に終わりま
した。ツアーは、私が池田先生に献呈した19曲目の曲になる『人間革命〜音楽的印象と心
情〜』の日本の皆さんへのお披露目の意味もありました。
 
 この曲は池田先生のライフワークである小説『人間革命』執筆60周年の意義をとどめ、ぜひ先生に届けたいと思って書いていたものでした。これまで先生に献呈してきた曲の中でいちばんきれいな曲になったし、人類にとってのリーダーである池田先生に対する私の想いを最もうまく表現できたと思っています。
 
 先生の逝去の報に接したのは、第一部を書き終え、第二部に取りかかっていたときでした。それは非常に悲しいことでした。しかし、先生はすべての使命を果たされて逝かれたということもわかりました。
 
 不思議と先生がいなくなったという寂しさは感じません。先生は光であり、灯台です。亡くなられたあとも、私を含め多くの人びとの道を照らしてくださると思っています。だから、第二部では私の先生に対する感謝の想いが激流のようにほとばしりました。一人の人間革命がやがて万人の変革へとつながっていくという、力強い盛り上がりの中で曲が終わるのです。
 
 今回のリサイタルでは、この献呈曲を演奏し終わるときにさまざまな気持ちが込み上げ、いつも涙をためていました。観客の皆さんもそれを感じ取り、同じ想いを分かち合ってくださっていることに気づきました。
 
 福島の会場で、こんなことがありました。

 ちょうど私が献呈曲を演奏し始めたときに、虹が出たというのです。リサイタルのあと、虹の写真を添えて教えてくださった方がいました。本当に不思議なタイミングで出た虹です。この虹は、先生が贈ってくださったにちがいない。そう思いました。

「音楽を通して平和の大使になってください」

 先生との出会いも、じつに不思議なものでした。

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