【潮6月号の読みどころ】特別企画ほかオススメ記事
2025/05/02月刊「潮」2025年6月号(5月2日発売)のオススメ記事の読みどころをご紹介します。
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【特別企画】混迷する社会を生きる知恵
人手不足の日本は、教育・介護・公務員に労働力を集約すべき(P.48~)
田原総一朗(ジャーナリスト)VS 田内 学(お金の向こう研究所代表・社会的金融教育家)
●「おカネを稼ぐ選択肢として、投資という方法を早くから知っておくのはいいことだと思います。それと同時に、投資される側になる選択肢も教えるべきです。日本に足りないのは、投資される側の存在ですし、若い人にはそれが求められています。繰り返しになりますが、私たちが貯めることができるのは金融資本だけではありません。『若いころから投資をしてお金を稼げば将来の選択肢が広がる』と述べる人もいますが、若い人ほど他の資本(引用者注・人的資本と社会関係資本のこと)の価値のほうが高いです。おカネを稼ぐこと自体は、将来幸せになるための選択肢の一つに過ぎないのです」(田内)(P.55)
【特集】ニュースの‶裏側″を読む
多発する山林火災は「温暖化した世界」の前兆なのか(P.56~)
串田圭司(日本大学生物資源科学部教授)
●2024年は過去最高気温を記録し、観測史上もっとも暑い年だと言われました。でもその要因は、必ずしも地球温暖化によるものだとは言い切れません。この年はエルニーニョ現象によって、熱帯地域の温度が非常に高かったので、その影響で平均気温も高くなったのです。地球の温度は年単位で見れば常に上下しているので、短期間の数値に一喜一憂する必要はありません。とはいえ2024年に、自然災害が世界各地で多発したことも事実です。これは将来、地球温暖化によって高い気温が常態化した時に生じる状況、すなわち「温暖化した世界」のありさまを象徴しているとも言えるでしょう。(P.59)
【特集】いま政治に求められること
政治家の境涯を変革する公明党の奮闘に期待(P.76~)
佐藤 優(作家・元外務省主任分析官)
●私たちは裏ガネ問題の本質に目向けなければなりません。5800円の牛丼や4800円のかき氷をおごってもらえたら、いい気分になって選挙活動をがんばれる。こうした心のありようと境涯を変えなければならないのです。自民党と公明党は選挙のたびにお互い協力し、国会においては政策実現に向けて協力してきました。単に一緒に仕事をするだけでなく、価値観のレベルで自民党に感化を与える公明党の努力が、少し足りなかったのかもしれません。「我々は何のために政治をやるのか」という心のありように踏みこんで公明党が感化を与えていかなければ、裏ガネ問題は永遠に打破できないのです。(P.78)
【特集】山海と「高志」の国・富山県
知らないのは県民だけ⁉ 世界を魅了する富山の食・人・自然(P.100~)
坂東眞理子(昭和女子大学総長)VS 柴田理恵(女優、タレント)
●「地元の人たちはよく『富山には何もない』っておっしゃいますが、そんなことはない。食にしても、人にしても、自然にしても、とても豊かでキラキラ輝いています。私は自分のルーツが富山で本当によかったと思っています」(坂東)
「きっと富山の人たちは、自分たちの豊かさが当たり前なんでしょうね。だから『何もない』って思っている。でも、県外の人たちからすれば、富山には豊かなものがたくさんある。だから自信を失うことはありません。宝物は自分たちの内側にしっかりとあるわけですから」(柴田)(P.107)
★富山県特集では他にも、元テレビマンで氷見市副市長を務める篠田伸二さんが語る「『富山の宝物』探検記」や、越中の武将・佐々成政の生涯を作家・今村翔吾さんがビジネス視点で読み解く記事なども満載。