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ナイツ 塙 宣之 心でつながる人づきあい

苦手な人とのつきあいも笑いに昇華し、力に変える。

テレビ・ラジオをはじめ、寄席やYouTubeなどで活躍し、幅広い年代から人気を集めている「ナイツ」の塙宣之さんに、人間関係のエピソードや人づきあいのコツを伺いました。
(『パンプキン』2024年4月号から転載。撮影=富本真之 取材・文=朝川桂子)

 

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笑いは庶民の武器 笑いは庶民の知恵

 華やかな世界で、常に〝人の輪〞の真ん中にいるイメージの塙さんだが、「人づきあいは苦手」と公言してはばからない。

「人間関係って、なんかこう難しいんですよね。小学校のとき、クラスを盛り上げようとよかれと思って同級生にあだ名をつけたら、それがすごく嫌だったみたいで、学校帰りに襲いかかってこられたこともありますし……。やらかしたことばっかりですね……。高校時代、運動神経が悪くてバレー部でレギュラーになれなかったので、生き抜くための知恵として〝毎日、何かおもしろいことをやろう〞って決めてやっていたら、チームが微妙な雰囲気になっちゃったりして……。まぁ、失敗しても長く引きずらないので、しばらくすると、またやらかして、怒られてみたいなことを繰り返して、結局、ずっと人づきあいはうまくない子どもでした」