【潮４月号の読みどころ】民衆こそ王者――池田大作とその時代　

子どもたちは伸びたいのです １９９０年代、「第二次宗門事件」が起こり、さらに「オウム真理教事件」に乗じて「四月会」など政治権力による創価学会への攻撃が起こった。ノートンは「聖教新聞」に矢継ぎ早にコメントを寄せている。 「創価学会は、戦後日本の民主化の運動を強力に進めてきた団体である、と評価しております。私が言う〝民主化〟とは、人々の内発の力をはぐくみ、自立の心を磨く運動のことであります。そして、人々に、自分の力で考え、自分の眼でものごとを判断していくことを促す運動を、政治権力は恐れ、嫌うものであります。……興味深いことに、権力者は、〝民主主義の名において〟民主的な勢力を迫害することが多くあります。今回も創価学会は、〝独善的であるから問題である〟というのが、迫害の一つの理由になっているようです。池田ＳＧＩ（創価学会インタナショナル）会長について言えば、私はこの方ほど〝独善〟に無縁の指導者はいない、と申し上げたい。ＳＧＩ会長は世界に心を開き、そこに真理があれば何の偏見もなく、評価し、たたえております。 （中略）たしかに、ＳＧＩ会長の見識と理解は、日顕宗門の理解のワクにも、日本の社会の理解のワクにも収まらないのかもしれません。しかし、自分たちのワクに当てはまらないから異質と見たり、独善と決め込むのは筋ちがいと言うものです。むしろ、そのように決め込む人々の閉鎖性と独善性こそが問題視されるべきでしょう」 「『信教の自由』とは、世界中で民主主義の原則として知られています。まさに、創価学会は創立以来、権威へのパルチザンとして戦い、現在も日本を５０年前、６０年前の権威主義の時代に逆行させようとする勢力に対抗して戦っています。 『信教の自由』の原理とは、何人の中にも奥底に聖なるものがあり、それを自分の力で掘り起こし、顕現させていかなければならないという精神の民主主義の原則を表明するものです」（『潮』2023年4月号P.123-124） 子どもは大人の父である 「子どもたちがいるところ、そこに黄金時代がある」（ドイツの詩人ノヴァーリス『断章』）「子どもは大人の父である」（イギリスの詩人ワーズワース）「すべての子どもたちのなかには一人の大人がひそんでいる」（キューバ独立の父ホセ・マルティ） 「本当の教育は、だれとでもつきあえる強い人間、何が起きても乗り越えられる人間をつくる。 創価学会が強いのも、ありとあらゆる人間がいて、ありとあらゆる宿命の人がいて、そのなかで人間が磨かれるからなのです。 仏法の本当の和合僧というのは、たがいに切磋琢磨して、成長していく。一人ではないのです。 子どもが転んだり、つまずきそうになった時、手を差しのべたいのが親心かもしれませんが、それは『小善』の子育てです。『大善』の子育てというのは、自分で生きぬく力をつけてあげることなのです」（「21世紀への母と子を語る」） 池田がさまざまな機会に語ってきた〝子どもの世界〟をめぐる言葉。そして池田が対話を重ねてきた人々が発した言葉。それらの背景を知ると、「子どもの尊厳を守る」戦いは、何よりも大人が「自分自身を問う」戦いであることがわかる。（『潮』2023年4月号P.125～P.126）

【潮４月号の読みどころ】民衆こそ王者――池田大作とその時代

こちらの記事も読まれています

【潮プラス特別企画】日本政治の今と、公明党の使命

民衆こそ王者――池田大作とその時代　〈識者の声〉一覧

月刊『潮』が見た60年　年代別一覧

【潮４月号の読みどころ】民衆こそ王者――池田大作とその時代

こちらの記事も読まれています

【潮プラス 特別企画】日本政治の今と、公明党の使命

民衆こそ王者――池田大作とその時代 〈識者の声〉一覧

月刊『潮』が見た60年 年代別一覧

【潮４月号の読みどころ】民衆こそ王者――池田大作とその時代　

【潮プラス特別企画】日本政治の今と、公明党の使命

民衆こそ王者――池田大作とその時代　〈識者の声〉一覧

月刊『潮』が見た60年　年代別一覧