【潮4月号の読みどころ】特別企画ほかオススメ記事
2024/03/05『潮』2024年4月号(3月5日発売)のオススメ記事を、読みどころとともにご紹介いたします。
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【特別企画】若者たちの未来は可能性に満ちている
青年世代が考える、この国の問題点と大人たちの責任(P.40~)
河西宏一(公明党衆議院議員)&能條桃子(「NO YOUTH NO JAPAN」代表理事)&室橋祐貴(日本若者協議会代表理事)
●室橋氏は、日本政治の現状の問題として、個別の議員が特定の業界に利益誘導をしてその業界団体の票を固めていく「議員主導」の政党が中心であることを指摘。それに呼応して河西氏は、理念よりも利害を先行させた政治が、現状維持に甘んじてしまう悪循環を生み出してしまったのではないかと問題提起した。能條氏は、理念をベースに進められる政党は議員政党ではなく、公明党のような組織政党であると述べた。
●能條氏によると、若者世代に共通する感覚に「将来に対する不安」と「性別役割分業からの脱却」の2つがあるという。さらに室橋氏は、それらの問題意識と不登校や自殺増加の問題は同根であり、閉塞的で抑圧的な社会への抵抗だと論じた。
●若者が自ら社会を変えていこうと思える環境づくりにおいて重要なこととして、能條氏と室橋氏は「被選挙権年齢の引き下げ」と「若者団体への公費助成の制度化」をあげた。河西氏は、「お金は出すが口は出さない」という国民をエンパワメント(権限移譲)する‶信頼型〟の政治にシフトし、青年を先頭に各世代が支え合う、共生社会を目指していくと決意を語った。
【特別インタビュー】
ゴルバチョフと池田大作――今こそ求められる平和への遺訓(P.90~)
副島英樹(朝日新聞編集委員)
◆副島氏は2019年12月に元ソ連大統領のゴルバチョフ氏を取材した。インタビューの中でゴルバチョフ氏は、池田大作第三代会長について2度も言及し、「大いなる親友で、彼を評価している」と語った。また、ゴルバチョフ氏が平和への思いを語るときに池田会長に言及していたことが印象的だったという。
◆副島氏は、強いつながりが生まれた両氏の共通項として「庶民の出身」、「悲惨な戦争体験」があると論じる。さらに「全人類的価値」と「民衆」(ナロード)というキーワードが、両氏の対談集『二十世紀の精神の教訓』では繰り返し語られていることに注目。異なる他者との共通項を見出しながら全人類共通の価値を追求する両氏の思想は、今なお古びることはないと述べた。
◆G7諸国とロシアとの対立は激化しており、核兵器使用のリスクも高まっている。副島氏は、『二十世紀の精神の教訓』には「シニシズム」(冷笑主義)という言葉が頻繁に登場すると指摘。そして核兵器や戦争をなくすことを諦めるシニシズムに陥らず、対話を開始し、ゴルバチョフ氏と池田会長が語り合った教訓を現実化すべきであると語った。
【特集】世界に平和を広げゆく「先駆」の福岡
一人一人のドラマが大きなうねりとなった「五万人の第九」(P.118~)
塩田明弘(ミュージカル音楽監督/指揮者)
◆約10年の下積み生活ののち、91年にミュージカルの正指揮者としてデビューした塩田さん。92年のミュージカル『ミス・サイゴン』では大成功を収めるものの、それ以降は仕事がぱたりと途絶えてしまう。そんなときに、創価学会の音楽祭で「歓喜の歌」(第九)の指揮をとってくれないかと依頼された。
◆「5万人の第九」という前代未聞の挑戦を成功させるために、練習では各地の会館を回り、技術の指導だけでなく、ベートーヴェンが第九に込めた思いや、学会青年部が心を一つにして歌うことの意味などを、懇切丁寧に語っていった塩田さん。一人一人の人生のドラマが織りなした「5万人の第九」は、自身の大きな原点になったと振り返る。
◆「第九」完成から200年の節目を迎える本年の秋には、「アジア青年平和大会」が開催され、再び学会青年部による「第九」が披露される。30年前と今とでは時代も世相も違うからこそ、学会青年部が今この時に第九を歌う意義を強調。最後に塩田さんは、「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ」というベートーヴェンの言葉を通して、青年へエールを送った。
【特集】スポーツの〝春〟が来た!
ナイツ塙、ジャイアンツ門脇に会いにいく(P.136~)
塙 宣之(漫才師/ナイツ)&門脇 誠(プロ野球選手)
◆昨年は新人ながら開幕一軍、そしてレギュラーの座を勝ち取り、「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」ではMVPに輝くなど、いま球界大注目のジャイアンツ門脇誠選手を、野球オタクを自称するナイツ塙さんが直撃! 同じ創価大学の先輩として、後輩・門脇選手の素顔と本音にとことん迫る。
◆対談では、塙さんが「守備力」の秘密や、昨年後半に開花した「バッティング力」、さらには「食生活とプライベートの過ごし方」など、門脇選手の私生活も含めて深掘りする。また、高校時代には故郷の奈良から毎週末上京し、門脇選手を陰で支えてくれたお父さまのエピソードも必読!
◆巨人ファンが嵩じて、仕事の空き時間になるとついつい「理想の打順」を考えてしまうという塙さんが、「門脇選手には一番か二番を任せたい」と話を振ると、門脇選手も「自身としても一番か二番でチームを引っ張っていきたい」と力強く抱負を語った。