冷戦下の沖縄。北京など中国の主要都市を射程におさめる核ミサイルが配備されていた。悲惨な地上戦の記憶も生々しい同地を訪れた一人の青年。彼の胸中から、祈りにも似た情熱が、ほとばしり出ようとしていた。
(文中の役職、記録は2011年当時のものです)
詩人は謳った。
「民衆は海である」
「常に民衆とともに歩め」
◇
ここに、一人の人物がいる。
池田大作。
1928年(昭和3年)生まれ。
19歳、太平洋戦争の敗戦から2年後の夏。師と仰ぐ人に出会い、「民衆の海」へ船出した。
いまだ、誰も成し遂げたことのない大航海。
「こんな島国で、そんな絵空事を」
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