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リーダーに必要なものとは? 嫌いな人とうまく付き合っていく方法は?【学園生が佐藤優さんに直球質問】

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開校以来、多くの識者が来校し、講演や学園生との懇談をおこなってきた東京・関西の創価学園。2025年春には、知の巨人とも称される作家の佐藤優氏と東西の学園生との対話プロジェクトが始動しました。次代を担う高校生たちの真剣な問いに、現代の一流の知性が答える。その真摯な応答の様子は、書籍『明日への扉――君たちだから伝えたいこと』として一冊にまとめられました。本書から、「人としての生き方とは?」「リーダーにとって必要なこと」「嫌いな人とうまく付き合っていく方法」について語り合うシーンを一部抜粋して、特別公開します。

――他者を幸せにするために自分の人生を費やすのと、自らの幸せのために自分の人生を費やすのとでは、どちらが人としてふさわしい生き方だと思いますか。(高校3年生・女子)

〈佐藤〉 とてもいい質問だと思います。そのうえで私は、他者の幸せと自分の幸せを対立するものとして捉えている人は幸せになれないと思う。信心の力で、他者のためになることが自分の幸せなんだという考え方に変えていくべきです。


例えば、医者になりたい人がいるとする。医師免許を取得するのは簡単ではないし、医者になれればそれなりの収入があるわけですから、その時点では自分の幸せだと言えます。加えて、医者になれば他者の病気を治してあげることができる。そうすると他者も幸せになる。自分が医者として力をつければつけるほど、他者も幸せになっていくわけです。


誰だって、偉くなりたいとか、周囲から注目されたいとか、そういう欲望があります。それを抑える必要はない。その欲望を、人々の生活の向上とか、世界平和とか、もっと大きな欲望に結び付けていくことです。自分の欲望は大切にしつつ、それを信心の力によって大きな欲望に結び付けていくんです。


自分の幸せ即他者の幸せ、他者の幸せ即自分の幸せです。そういうことを考えながら、高校生のうちから勉強していくといいと思います。


――佐藤さんにはリーダーにとって必要なことについて伺いたいと思っています。あと、嫌いな人とうまく付き合っていく方法についても知りたいです。(高校2年生・男子)

〈佐藤〉陸上競技で言えば一番足が遅い子。受験で言えば不合格になった人。そういう人たちの気持ちが分かるリーダーになってもらいたい。厳しいことを言うようだけど、リーダーは権力の魔性と闘わないといけないんです。増上慢に自分のはらわたが食いちぎられないようにしないといけない。自分が何をしたいかではなくて、みんなのことを祈り、行動する。そうすることによって、リーダーシップが養われていきます。


自分はリーダーではなくて奉仕者なんだ。そういう思いで、みんなのことを祈っていけば、おのずと強いリーダーになれます。池田先生はまさにそういう人でした。もっとも弱い人に視線を合わせるんです。池田先生が未来部を大切にしたのはそういう意味があるんです。しかし、一方で、池田先生は未来部に対しても"割引"をしない。言葉こそ平易ですが、世界の有識者に語ることと同じ内容を、未来部に語っているんです。


あとは何度も繰り返しているように『人間革命』と『新・人間革命』をしっかり読んでください。『人間革命』を読むと、昭和史のプロになります。『新・人間革命』を読むと、昭和史と平成史のプロになります。


関西学園の教員には、『新・人間革命』に関する詳細な資料をつくっている方もおられる。そういう教員の指導も受けながら、学園にいる間にしっかりと研鑽を積んでもらいたいと思います。


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佐藤優氏の講演全文や質問会での語らいは、書籍『明日への扉――君たちだから伝えたいこと』(潮出版社刊)に収録。お買い求めは全国の書店、Amazon・セブンネットなどのネット書店まで。

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