中東情勢などによって世界経済は不安定な状態が続き、日本国内では、高市政権下で止まらぬ物価高による生活不安が増大している。このような状況で、中道改革連合はどのような政策を掲げるつもりなのか。泉健太氏と伊佐進一氏による対談を特別公開する。(潮2026年6月号より転載)
「中道」で一緒になった同い年の二人
泉 私たちは同い年なんですよ。
伊佐 でも泉さんは若くして立憲民主党の代表にもなられて。「同い年やのにすごいなあ」と思ってずっと見ていましたよ。
衆議院本会議場の代表質問のとき、立憲の代表として泉さんが質問されるじゃないですか。同世代で感覚が近いこともあり、質問の途中で「そうそう、そのとおりや!」と思うことがよくあったんです。あのときは与野党で立場が逆でしたから、拍手したくてもグッと我慢しました(笑)。実は陰ながら、僕は泉さんにシンパシーをすごく抱いてきたんです。
泉 私は伊佐さんは「第一幕」と「第二幕」の姿があると思っていて(笑)。スパンコールつきのジャケットに蝶ネクタイ姿の伊佐さんが「第二幕」の姿です。もともと高い政策力をお持ちの方でしたが、第二幕の姿で抜群の発信力を得た。
ユーチューブの「いさ進一チャンネル」の登録者数は19万人以上と伺いましたが、中道の中で、今一番顔と名前が知られている議員だと思います。中道の広報委員長として、国民にわかりやすく政策を伝え、党全体の士気を高める重要な役割を担ってくださっています。
伊佐 いやいや、これからまだまだ第三幕、第四幕がありますよ!
泉 おおっ!! そうすると、次の衣装も楽しみですね。
フラットで風通しの良い組織
泉 中道は今大変厳しい状況に置かれています。対談の冒頭でまず申し上げたいのは、先の衆議院選挙でご支援いただいた皆様への感謝です。中道が獲得した1043万票は皆様からのご支援、ご期待の結晶であり、その上に今の我々がいることは、全てにおける前提です。
伊佐 3月に実施された各社の世論調査のなかには、中道の支持率は2%と大変厳しいものもありました。
泉 期待をかけていただいたにもかかわらず、現在の中道はまだ道半ばであり、完全形だと胸を張れる姿をまだお示しできておりません。そうしたことへの皆様の戸惑いや不安が表れた数字と受け止めており、申し訳なく思っております。しかし、中道として今後必ず大きなうねりを起こしていきます。
伊佐 裏を返せば、支持率がこれ以上下がることはありません。あとは上がるだけです。選挙で信を問うている以上、言い訳めいたことは言いませんが、結党からまだ数カ月程度であることも事実です。党職員の体制もここにきてようやく固まりましたが、金庫はいまだカラッポという状態です。ここからが本格的な始動です。
泉 一方で現在の世論調査は中道で何%、立憲で何%、公明で何%と項目が立てられており、その総体で中道勢力を捉えていくことも大事だと思います。過度に悲観することなく、総体をベースに今後さらに多くの支持を獲得していきたいと思います。
伊佐 「お前らは旗色が悪くなったらいつでも古巣に戻れるじゃないか」と世間から本気度を試されている面もあると思います。しかし我々は最初から背水の陣を敷いていて、中道を今以上に拡大するしか選択肢はないと思っています。将来的には両党の参議院議員も中道と一緒になるよう最大限努力しますし、そうなると思っています。
中道はとてもフラットで風通しの良い組織だと感じています。71年生まれの小川代表をはじめ、階幹事長も重徳国対委員長も、みんな我々とそんなに年が離れていないんですよね。「初めまして」という関係性ではなく、お互いこれまでさまざまな局面で一緒に仕事をやってきた仲間です。
私なんかも先日小川代表に直接「なんで国会でWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の質問をしたんですか。あれはやめておいたほうが良かったですよ」と言いましたもん。
泉 それ、私も小川代表に言いました。(苦笑)
伊佐 そうしたことをフラットに言える関係性というのは、他の党にない魅力だと思います。皆が「一緒にゼロから作ろう」という開拓者の気概にあふれています。
普遍的な理念としての"中道"
泉 理念としての"中道"は、生命の尊厳を最上位に置く人間主義という極めて深淵なものです。そして中道、立憲、公明の三党が軸となり連携することでその考え方が着実に社会に浸透してきている。今はまだその過程ではありますが、その今日的な意味は非常に大きいと思います。
さらにいえば、理念としての"中道"は旧公明党と旧立憲民主党の独占物でもありません。これからも与野党問わず他党、他会派に共感を広げていきたい。そのことも視野に入れ、"中道"という理念を党派性を超えて丁寧に扱い、発信していかなければなりません。
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