今まで以上に政策的な存在感を
三浦 最後に外交・安全保障政策についても伺いたいと思います。元々、公明党は中国との対話や韓国との協力に積極的な政党ですが、外交の分野で「岡本カラー」を出したいテーマはありますか。
岡本 まず、私は国会議員の中でも、最もアメリカという国が好きで親しみを感じている一人だと自負しています。その上で申し上げると、今の日本は「日米同盟が基軸」という言葉を意識しすぎるあまり、外交が「アメリカ一本足打法」に偏りすぎていると感じています。イギリスやカナダ、オーストラリアなどのアメリカの同盟国は、同盟関係を重視しつつ同時に自国の国益を守るための「ヘッジ(リスク回避)」としてミドルパワー同士の結集や多角外交を行っているのです。他の同盟国の対応も参考にしながら、この点の改善に努めたいと思います。
特に隣国である中国とは、意見や価値観が合わないからといって対話を放棄するわけにはいきません。高市早苗総理に対しても「問題があるからこそ、まずは土俵に上がって中国と直接話をしてください」と提案したい。
今日もちょうどカナダの議員連盟の方々が来日されていて、先程まで私はずっと一緒に行動していました。カナダはエネルギーや高品質な農産物の供給国として極めて重要です。私自身、今日会ったカナダの議員全員と連絡先を交換し、個人のメールでやり取りを始めています。
「外交は票にならない」と言う人もいますが、これだけ国際情勢が不安定な時代において、世界中にパイプを持ち、独自の外交を展開できること自体が政党としての大きなブランドであり、それは巡り巡って国民の信頼につながると思っています。
三浦 ロシアなども含め、そうした独自の政党外交はぜひお願いしたいところです。公明党が連立政権から離れることで、自身で完結した1プレイヤーに立ち返れたことは良かったと私は捉えています。自民党は公明党をはなさない方が良かったと思いますが、それは相手があることですから。
現在の自維政権は経済政策では保守よりの連合ですが、与党内には社会的価値観が保守からリベラルまでさまざまな立ち位置の人がいます。政治のウィングをさらに広げられるのは現状では公明党と国民民主党でしょう。しかし、世間から見るとこれらの政党が何を考えているのかが、まだあまり明白になっていないことが課題です。
岡本 私は党代表就任の挨拶の中で、公明党を「政界再編の結集軸に」と訴えました。大事なポイントは、結集軸になることはあくまで手段であって、目的ではありません。公明党の目的は何よりも「大衆のための政治」の実現です。そのことを踏まえると、"政策実現の結集軸"という考え方もあると思っています。
三浦 それは良いと思います。政界再編の結集軸も結構ですが、公明党はまず1プレイヤーとして政策的な存在感を今まで以上に発揮してもらいたいと思います。
岡本 ありがとうございます! チーム3000のネットワークを活かしながら皆で智慧を出し合い、政策実現を通して国民の信頼を広げていきたいと思います。
三浦 ありがとうございました。