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謎に包まれた島イースター島

南太平洋のポリネシアに位置するイースター島は、巨大な石像「モアイ」が点在する神秘の島だ。
大陸から遠く離れたこの島には、一体どのような文化が栄えていたのだろうか。
イースター島の魅力を写真とエッセーでお伝えする。
なお月刊『潮』7月号からイースター島を舞台にした小説「緑閃光」がスタート!
(月刊『パンプキン』2024年7月号より転載。)

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青く輝く海の前に、7体のモアイ像が並ぶ。
4体はプカオと呼ばれる帽子のようなものをかぶっている。
近くには白砂のビーチが広がり、海水浴を楽しめる。

イースター島は南米のチリ共和国領に属し、チリから約3800㎞、タヒチからも約4000㎞離れた絶海の孤島だ。島全体が国立公園として、1995年にユネスコ世界遺産に登録されている。

島名は1722年のイースター(復活祭)の日にこの島を発見したオランダ人によって名づけられたが、地元民はラパ・ヌイ(大きな島)と呼んでいる。

日本とイースター島との縁も深い。戦争や津波により倒れた15体のモアイ像を立たせたのは、日本のクレーン会社だ。そのお礼として、宮崎県日南市にモアイ像が復元されている。また東日本大震災後、チリから友好関係にあった宮城県南三陸町に、復興のシンボルとしてモアイ像が贈られている。

島内には石でできた巨大なモアイ像が約1000体存在し、未解読文字ロンゴロンゴ、鳥人儀式など、独特な文化があったことが知られている。

多くの謎に包まれたこの島は、好奇心あふれる人びとを魅了してやまない。

まぐろのタルタルの上に、蒸したサツマイモ、さらに新鮮野菜がのっている。

まぐろのセヴィッチェと、お椀のご飯、キャベツ、トマトなど生野菜のプレート。

シーフードのリゾットに、刻んだチーズがふりかけられ、ネギがトッピングされている。

イースター島マタベリ空港内のお土産店に、モアイ像の形をした石けんが売られている。

シャープな鼻筋と精悍な顔立ちをしたモアイ像。

この場所で多くのモアイ像が削り出された。
土に埋まった半身のものや、顔だけ見えるものなど、さまざまな状態のモアイ像が見られる。

朝日を背にした15体のモアイ像が、ずらりと並ぶ。

その前の広場には、15本の影がゆったりと伸びている。
赤い服を着た人と比べると、モアイ像の大きさがわかる。

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月刊『潮』7月号からイースター島を舞台にした小説「緑閃光」がスタート!
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