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ゾマホンさんに聞いた「ここがイイよね日本人」

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人生甘くない。人生闘いだよ。

日本に来た当初は、午前中に日本語学校に通っていたよ。午後は学費や生活費のために3つのアルバイトをしていました。寝る時間は3時間くらい。


ある日、とても眠くてバイト中に工場のプレス機で、指を切ってしまった。人生甘くない。人生闘いだよ。でも、仕事中の事故だったから労災が下りました。


その後は、上智大学大学院に進学できました。だから今があります。指はなくなったけどつらいとは思わないよ。人生はドラマです。


私が15歳のとき、父を病気で亡くしました。父が亡くなる少し前にくれた手紙に、こう書いてありました。


「人生甘くない。それをちゃんと覚えておきなさい」

「大事なことは、人を尊敬して、礼儀正しくすることです」


礼儀は信頼を生みます。早くに父を亡くして、学用品を買うのも大変だった私が、ベナンの国立大学に入学して、国費留学生として中国に留学し、そして、日本にまで来ることができたのは、どんなときも礼儀正しくして、周りの人たちから信頼を得てきたからです。

今後の目標は――

日本の小学校には給食があるでしょ。ベナンにはなかったよ。私がテレビに出たときからお世話になっている殿のアイデアで始まったのが"給食プロジェクト"です。1人1万円の寄付でベナンの子どもの1年間のお昼代を出すことができるという取り組み。たくさんの皆様に協力いただいて、私が建てた小学校で給食を開始しました。それをベナン政府の人たちが見て感動して、政府も2007年から全国的に給食の取り組みを始めました。

今後の目標は、ベナンの国をもっとよくしたいということ。今の政治は賄賂が横行している。だから、これからは政治を掃除したい。そのいちばんいい道具は、選挙に出ること。だから、来年、私は国民議会議員の選挙に出るよ。国のために命をかけることしか考えていないです。


皆さんお元気でね!また機会があればお会いしましょう。

 

※IFEとは

IFE(イフェ)はベナンの言葉で「愛・分かち合い」という意味。ベナンの「たけし日本語学校」では無償で日本語教育を行う。小学校8校の建設に加え、井戸を20か所に設置、日本の大学への留学支援なども行っている。

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