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月刊「潮」2026年4月号 読みどころ

月刊『潮』2026年4月号(3月5日発売)のオススメ記事の読みどころをご紹介します。



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今月のオススメ記事

【特別企画】ポピュリズム政治に未来はあるか

転換点に立つ日本人──新たな歴史は「敗北」から始まる(P.32~)

寺島実郎(一般財団法人日本総合研究所会長、多摩大学学長)

なぜ若者たちは「保守」へと流れるのか。(中略)彼らは驚くほど安定志向であり、同時に「将来への不安」に怯えている。彼らが求めているのは、政治的な理想ではなく、ある種の「自己肯定感」である。過酷な競争やストレスにさらされ、自分たちの居場所を見失いかけている彼らにとって、SNSから伝わる「はっきりとした物言い」で「ニコニコと頑張っている」指導者のイメージは、格好の自己投影対象となる。そこには深い政策理解はなく、自分たちの不安を一時的に忘却させてくれる強気な態度に癒やしを求めているに過ぎない。現実の厳しさから目を背けるためのポピュリズム。これが、現代の若者が陥っている「自己肯定願望の罠」ではないか。(P.36~37)

核兵器廃絶なんてお花畑? 理想と現実の隙間を埋める若者たちの挑戦(P.60~)

高橋悠太(一般社団法人かたわら代表理事/核廃絶ネゴシエーター)

現代の日本の若者たちの意識は、かつての平和教育が想定していたものとは大きく異なっています。彼らはインターネットを通じて、世界の紛争や不都合な現実をリアルタイムで見ています。そのため、「戦争は悲惨だ」「核は怖い」という感情に訴えるだけのアプローチには、むしろ冷笑的な反応を示すことさえあります。(中略)平和は単なる「不戦」の状態ではなく、絶え間ないリスクの管理と、信頼構築の細やかな努力の結果である。こうした論理的な語りこそが、今の若い世代に届く「新しい平和のナラティブ(語り口)」になると確信しています。平和を「守るもの」という受動的な対象から、自らの知恵で「作り上げていくもの」という能動的な対象へと変換する。これこそが、今、平和運動に求められている新しいナラティブではないでしょうか。(P.64~65)

〈新連載〉鎌田實の男の"変さ値" ①

やっぱり人生は、"変"じゃなきゃダメだよね(P.100~)

鎌田 實(医師、作家) ゲスト:さだまさし(シンガー・ソングライター、小説家)

鎌田 僕は小さい頃から、この「変さ値」を大切に生きてきました。20年ほど前から、ボランティアで毎年中学校や高校に行って、「教科書にない一回だけの命の授業」をしてきたんだけど、そこでも必ず「偏差値」よりも「変さ値」が大事だと子どもたちに伝えてきたんですよ。(中略)「変さ値」って、人とは違う自分らしさやユーモアなんです。人生で本当に大切なのは、この「変さ値」だと僕は思うんだよね。

さだ やっぱり人生は変じゃなきゃダメだよね。自分らしく生きることが大事。(P.101)

【連載】ニッポンの問題点 100回記念インタビュー

僕と月刊『潮』──矛盾があるから人間は面白い!(P.122~)

田原総一朗(ジャーナリスト)

僕は「この国を良くするにはどうしたらいいか」ということを考えつづけています。その大前提は「絶対に戦争をさせない」ということです。これは、池田会長や創価学会の考えと完全に一致するはずです。しかし、いま「戦争したっていいじゃないか」と考える人たちが増えていると思います。戦争がどんなものかがもうわからなくなってきているからです。僕は国民学校初等科の5年生のときに終戦を経験しました。戦争を推進してきた教師や大人たちが敗戦とともに手のひらを返す様子に愕然としました。「こんなバカなことは二度と繰り返してはいけない」。そのために、ジャーナリストとして自分がやるべき仕事を、これからもつづけていきます。(P.129)

今月の「民衆こそ王者」

今月の「民衆こそ王者──池田大作とその時代」は〈識者の声〉篇です。

民衆の側に立ちつづけた池田先生の振る舞いに学ぶ(P.160~)

金 光敏(大阪常磐会大学兼任講師/大手前大学非常勤講師)

「民衆こそ王者」を読んでいると、創価学会員の日々の生活と信心が切り離されているわけではなく、仏法の思想を生活の視点から捉えることに重きが置かれていることがよくわかります。創価学会の信仰は、高尚な僧侶が語る仏教学の講義の中に真実があって「正解を学ばなければ」「こう解釈しなければ」というものではありません。どこか高みに真実があるのではなく、私たちの生活の中に尊いものがある、民衆の中にこそ仏の真髄が宿っているとされます。その信仰のあり方は、特定の宗教をもたない私でも、読んでいて救われる思いがします。(P.164)

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