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11月のニュース・レビュー

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新聞各紙で話題となったニュースから、『潮』独自の視点で4つのテーマを厳選!

各紙の内容を"ななめ読み"し、論点や今後の展望を論じていく。


※『潮』2026年12月号掲載の「新聞クリッパー」から転載いたしました。

閣僚交代で揺らぎ始めた高市政権

「消費減税国会」冒頭からの不祥事

9月30日『週刊新潮』(電子版)などが報じた簗やな和生かずお農相の"予算私物化"を意味する「予算カット」発言が10月半ばの衆院予算委員会で紛糾。 公明中野洋昌ひろまさ政調会長の質問に高市首相は「本当にダサい」と答弁。翌日も「政治家としてみっともない」と評しながら庇い続けた首相の行動も虚しく、自民・維新で過半数に満たない参院で、野党全10党派が問責決議案提出方針を確認し状況は一変。初入閣からわずか28日で高市政権「初」の閣僚交代に至った。 政権発足から約1年。「内閣改造以外で一人も閣僚が交代していないことを誇り」(10月15日付読売)としてきた首相にとって、判断の遅れが"失点"につながった形だ。「安倍元首相であれば早々に判断した」(同)、「危機管理能力がだめ」(同日付東京)と党内からも批判の声。 簗氏は高市氏と政治信条が近く、岸田政権時代の高市政調会長のもとで党農林部会長を務めた間柄。2月の総選挙では「私の知恵袋」と全幅の信頼を寄せられ、裏金議員ながらの敢えての積極登用だっただけに、首相は最後まで"留任"にこだわった。 その結果、日頃は高市擁護派のはずの産経さえも、「肝いり人事 首相判断遅れ」「改造1カ月 政権打撃」(同日付)と厳しく報じるしかなかった。 この間"文春砲"も簗大臣の不祥事を報じ続けた。3週目には「高市政権の崩壊が始まった」(10月22日号)を右トップに立て、国民の人気だけを頼りとする高市政権にとっては暗雲が漂い始めた。加えて維新の中なか司つか宏ひろし規制改革担当相をめぐる裏金疑惑など、第二の閣僚不祥事もすでに報じられる(こちらは"赤旗砲")。

ニュー公明党が岡本三成新代表を選出

中道勢力の「結集軸」として再スタート

公明党中央幹事会が推薦する代表候補者・岡本三成みつなり中道政調会長が党代表に信任された第18回公明党大会が開かれたのは、37日連続で降り続いた雨がようやく上がった10月3日。 公明党本部近くの公明会館3階の大会議室に全国から約150人の代議員が集まった。そこで岡本代表、竹谷とし子代表代行、西田実仁まこと幹事長、中野洋昌政調会長の"新布陣"が整った。 中央幹事会が岡本代表を推薦した理由は4点。①中道改革連合の中枢で中道政治の推進を牽引してきた②昨年11月に公明党が定めた政策5本柱の実現のため党政調会長として取り組むとともに中道に寄せられた1000万票の思いを体現できる③党改革を進めるリーダーとしてふさわしい④持ち前の発信力と討論力に期待ができる——というものだ(10月1日付公明新聞)。 党大会で岡本新代表は「公明が国政選挙並みに重視する来春の統一地方選などの完勝を目指す決意も示した」(10月4日付産経)ほか、来賓挨拶した民主改革の会の小川淳也じゅんや代表が「苦楽を共にした敬愛する同志」として二人の関係を頭文字で「Oオー・Oオーライン」と表現したところ、2日後の臨時国会召集日の統一会派「中道」最初の代議士会で岡本氏自身がこう発言した。 「インターネット上ではゼロとゼロなのでかけても『ゼロ』というネガティブな反応が多かったが、OとOを足すと『無限大』(※∞)だ」(10月6日付産経) 自由なやりとりを拒否するかのように予あらかじめ用意された回答しか行わない面白みに欠ける高市首相の記者会見と対照的に、岡本代表は"自由闊かっ達たつ"な会見に臨み、メディア出演も頻繁に重ねる。金曜夜にはユーチューブ番組「金融ロードショー」を自ら発信するなど、早くも推薦理由にあった"持ち前の発信力"を発揮する。

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